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『かわいい声』って、いったい仲村は何を考えているんだろう・・・。
そんなこと言われたことも無いし、私にそんなことを言うなんて、やっぱり仲村はかなり変わった人だと思う。
偉そうな男だし、今までは嫌なヤツだとしか思ってなかったけれど、もしも本当に約束を守ってくれるなら・・・
結構イイ奴なのかもしれない。
「あ―― あ―― 」
私は声を出して自分で聞こうとしていた。
「・・・」
何やってんだろ私。これ、全く無意味だ。
自分の声って、実際他人に聞こえるのとは全く違うんだよね。
例えば発表会のビデオなんかで自分が喋ってるのを聞いても、全く自分だとは思えない。
そう気が付くと、あんな奴に『かわいい声』なんて褒められて踊れされた自分がとても滑稽に思えた。
『単純』って言われても、仕方ないよね。
私は電気を消してベッドに入った。
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