初恋は突然に2

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夢だろうか・・・。 あの美人の柳本さんじゃなくて、こんな私を・・・。 「ごめん。無理にじゃないんだけど・・・」 私の沈黙を拒否だと感じたのか、課長は眉をハの字にして困った笑顔を見せた。 「無理だなんて!ただ、私なんかがご一緒していいのかどうか」 無理な訳ないじゃない!むしろ行きたい。 ただ、課長と二人で食事なんて、考えただけでも緊張で胸がいっぱいになってしまっただけ。 「なんで?僕から誘ったんだから、いいに決まってるよ」 課長は喫茶店を指差し「行こう」と優しい笑顔で私を促した。 背の低い私の歩幅は、きっと課長の半分程度。 それなのに私が急がなくても速度について行けるのは、課長がゆっくり歩いてくれてるから。 ああ、見た目が美しいだけじゃない。中身も紳士で素敵な人。 やっぱり私、この人が好き・・・。
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