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開いた口が塞がらないとは・・・
まさか実体験するなんて・・・。
まだ何も言えないで混乱している私をよそに、志穂さんが加勢する。
「蒼人、サラちゃんなら大丈夫だわ」
「そう。良かった」
「中身はとってもいい子だし、素材が良いから少し手を加えれば大変身すると思うわ」
「ふ～ん。そんなもん？」
「そんなもんよ」
「じゃあさ・・・」
目の前で繰り広げられる会話。
いったい、私の意志は何処に置き去りにされてきたのだろう。
会話に夢中の二人には、私の姿が見えてないのだろうか・・・
お願い。ちょっと待って。二人とも落ち着いて。私本人が、まだウンと言ってないのよ。
戸惑う私に先に気づいたのは、仲村だった。
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