初恋は突然に2

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ピピピピ ピピピピピピ・・・ 夜10時、先日と同じコール音。 「出なくてもいい」って言ってたな・・・。 ピピピピ・・・ その割にはコールが長くて。 どうにも無視しきれなくて、私は電話をとった。 「もしもし・・・」 「よ!オレ」 「・・・今夜は何?」 「突然要件?愛想ないなぁ~って、まあいいや。その後、課長とはどうかなと思って」 まだ言ってる。どんなに追求したって、私が口を割る訳ないのに。 「どうもこうも・・・何もないって言ってるでしょ」 私は面倒そうに答える。 「あの柳本って女。ありゃ斎木のこと狙ってるぞ」 そのままスルーするはずの課長の話題。だけれど、その言葉に食いついてしまった。 仲村も気付いたんだ。私だけが過敏になってるわけじゃないんだ。 「やっぱり、だよね」 「あの女かなり強引だから、斎木のヤツ押し倒されちまうかもな」 「何で柳本さんが強引だと思うのよ?」 やたら知ったふうな口振りが気になって、つい尋ねる私。 「あぁ、言っていいのかな・・・。実はさ・・・」 仲村は勿体をつけてから話し始めた。
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