変身と悪魔の仕上げ

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志穂さんみたいなナチュラル系大人の女。カッチリとした仕事デキル系。ふんわり可愛い少女系。艶やかフェロモン系・・・ どれも夢みたいな女性が立ち並び、もしもなれるのなら、私はどの女性にだってなりたかった。 けど、図々し過ぎて言うのが恥ずかしい。 志穂さんならともかく、蒼人はきっと茶化して笑うに違いない。 せめて蒼人が席を外してくれたら・・・。 モジモジとそんなことを考えてながらチラリと蒼人を見ると、タイミング悪く目が合ってしまった。 慌てて何も無かったように目を逸らし「う~ん」と悩むふりをする。 すると、蒼人が突然立ち上がった。 「オレ、ちょっとコーラ買って来る」 「うん、ついでにオリーブオイル買ってきてくれる?お昼はバジルソースのパスタにするんだけど、切らしちゃってて」 「ああ、オッケー」 二人は簡単に言葉を交わし、蒼人は部屋を出て行った。
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