変身と悪魔の仕上げ

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翌日の日曜日は、三人で志穂さんの家に集まって作戦会議をすることになった。 指定された駅で降りると、仲村が私を待っていた。 「お、おはよう・・・」 なんだか気恥ずかしい。『お友達になったんだから・・・』っていう志穂さんの言葉が頭をよぎると、昨夜もそうだったが、くすぐったい気持ちになる。 「朝から何ニヤニヤしてんだよ」 「ニヤニヤなんかしてないもん」 顔に出てたんだ・・・気をつけよう。 私はわざとソッポを向いて歩いた。 「おい!サラ!そっちじゃないぞ!」 ソッポ向いてたら違う方向へ歩いていた私。 「あ、ごめ・・・ん」 今、『サラ』って、呼んだ・・・。 なんてドキリとする暇もなく、振り返ると、仲村はどんどん先へ進んで行く。 「ま、待ってよ!」 叫ぶ私を無視して進む仲村。 「ちょっとー!」 歩幅が違うんだから!課長はゆっくり歩いてくれたのに!! 既に十メートルは離れただろう二人の距離。駅は人も多くて見失ってしまいそうだ。 すると、ようやく仲村が私を振り返る。 「誰に話しかけてんの?名前呼んでくれる?」
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