変身と悪魔の仕上げ2

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「次、何処行くの?」 「サプライズなんだから、秘密だよ」 最後の一杯を飲みながら『次の場所』を必死で聞き出そうとしていた。けど、いくらしつこく聞いても、蒼人は教えてくれない。 キレイな横顔で意地悪に笑いながら美味しそうにビールを飲んでいる。 ゴクリと鳴る喉の音と共に動く喉仏が、私にとってはなんとも新鮮で、妙に美しく思えた。 「何?そんなに見られたら気になるんだけど?」 親指で口の周りの泡を拭いながら、蒼人がこちらをチラリと横目で睨んだ。 「ご、ごめん!蒼人、男の人なんだなぁって思って」 もの凄く見つめていたことに気づき、焦った私は妙なことを口走ってしまう。 「あ?」 『何言ってんだ?』って、疑問いっぱいの顔。当然のリアクションなんだけど・・・。 困って苦笑いするしかない私。 蒼人は突然私の手の上に自らの手を重ねてギュッと握った。 「確かに。オレは男で、お前は女だよ」
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