変身と悪魔の仕上げ2

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「これなら斎木もイチコロだな」 「ひゃぁ!」 耳元で囁かれてゾクリとする。キスされるのかと思った・・・。 「目なんか閉じて、キスされるとでも思った?」 してやったり!と満足気な蒼人の笑顔。 そのまんま図星を指され、頭の中がカーッとなる。 「な、思ってないしぃ・・・」 完全にからかってる。先日、突然抱きしめられた時も確か蒼人はこの笑顔を見せた。 「すっげーかわいいから、本当でキスしそうだった」 「危ない危ない」と言いながら再び歩き始めた蒼人。 「う~っ・・・」 蒼人の悪戯はたちが悪い。私の心を乱し過ぎる。 不満を唸りで訴えながら、引かれる手に導かれて渋々私も歩き出す。 蒼人の意地悪! そう心の中で叫んだ。
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