変身と悪魔の仕上げ2

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到着したギャラリー。さすがにここでは、蒼人も私の手を離した。 「もし興味なかったら、ごめん。ちょっとだけ付き合って」 正直今まで写真展に足を運ぼうと思ったことは無い。だけど、実際にたくさんの写真を観ることで、何かしら感じるものはあるだろう。 もしかしたら興味を持てるかもしれないし。 「うん。今日観たら私も何か感じるものがあるかもしれないし。楽しみ」 私がそう言うと、蒼人は嬉しそうな顔をして、私の頭に手を置いてクシャクシャと髪を乱した。 「よしよし。良い子だ」 「・・・」 もう、犬扱いして・・・ 大きな声を出せる雰囲気じゃないから、不機嫌に頬を膨らませて不満を訴える。 蒼人は私の怒りを気にする様子も無く、クスリと笑って奥へと歩き始めた。
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