変身と悪魔の仕上げ3

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まさかのタイミングで腕の力に限界が訪れた。 もう、ダメだ・・・。 パタリと床に落ちた私の両腕。それが、彼の申し出を受け入れる合図のように思えても不思議じゃない。 「サラ、可愛い。ホント可愛いよ」 そう呟くと、ついに蒼人は私にキスした。 緊張し過ぎて何も考えられない。キスっていうか、唇と唇が触れたというだけの感覚だった。すると蒼人は唇を離して言った。 「可愛いな、緊張してんの?力抜いて。リラックス」 緊張して、自然に強張った私の口元。力を抜こうとするけれど、なかなか上手くいかない。 そしてそのまま二度目のキスを受け入れた。 「まだ力入ってる。難しい?」 「あ、ごめ・・・ん」 思わず謝った私のオデコに一度軽くキスをした。 「謝らなくていい。サラ、少しだけ口開いて」 私は小さく頷いて、蒼人の言う通り薄く口を開いた。 そして三度目のキスを受け入れる。 「そう、上手だ。サラの唇、やらかい。今度はオレとリズム合わせて、同じようにオレの唇欲しがって」 「は、はぃ」 耳のすぐ傍で囁かれる言葉に、私は今まで経験したことのない痺れを全身に感じていた。
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