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「んんぅ・・・う」
徐々に激しくなるキス。蒼人がするのと同じように、私も必死で応える。
予想よりも、ずっとずっと長いキスに、もう息が続かない。
苦しそうな私に気づいたのか、蒼人が再び唇を離した。
ぷはっ、はあ、はあ、はあ。
く・・・苦しい。
ようやく息が出来た私の呼吸は、酷く乱れていた。
「そういうの新鮮。サラ、息は我慢しなくていいんだ」
「う、うそ?」
困ったような笑顔を見せた蒼人。そんなことも知らない自分が無性に恥ずかしくて、両手で顔を隠して俯いた。
すると蒼人は私を抱き起して座らせた。
「床の上じゃ、背中痛いだろ?」
そう言うと、突然私を抱きかかえ、部屋の隅にあるセミダブルのベッドへ下ろした。
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