変身と悪魔の仕上げ3

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手渡された服は、きちんとハンガーに掛けられていた。 昨夜あのまま眠ってしまった私の代わりに、蒼人が掛けてくれたのだろう。 「蒼人が掛けてくれたの?」 「ああ、女の子をシワだらけの服で帰せないからな」 「ありがとう・・・」 「歯ブラシ新しいの出しといたから使えよ」 「うん、ありがとう」 私は、勝手の分からない部屋でシャワーを浴びた。蒼人の使っているシャンプーやボディーソープは、当たり前だけど蒼人の匂いがする。 昨夜征服された体を、さらに彼で染められた気がした。 これから先、志穂さんを含む三人の関係はどうなってしまうんだろう。 同僚とこんな関係になった私は、素知らぬ顔で課長とディナーに出掛けることができるのだろうか。
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