変身と悪魔の仕上げ3

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「ありがとう。ここで」 車は我が家にほど近い小さな公園の前で停められた。 家の前だと母に見られる可能性があるから、私はあえてここで声をかけた。 車を降りてドアを閉めようとした時だった。 「明日の朝、『ぴのきお』の前で待ってる。一緒に出勤しよう」 「えっ?なんで?」 蒼人の言葉に私は驚いて疑問を返した。 「明日はきっと、会社中がサラの話題で持ちきりになる。一人じゃ不安だろ?」 「うん・・・、ありがとう」 口数は減ったけど、蒼人は相変わらず優しい。 蒼人は私の、優しい友達?
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