変身と悪魔の仕上げ3

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「も、も、もう!またからかってるんでしょ!」 どうにか声に出来たけど、心臓は大きく波打ったまま。お願いだから、早く私を解放して。でないと心臓がもたない。 「からかってないよ。そんなに可愛いんだから、きっとこれからたくさん恋をする。キスが恋愛の妨げになったら嫌だろ?」 私の髪の乱れを指で直しながら、蒼人が切なげに笑う。 「そ、それは・・・」 そんなこと言われたら・・・、キスするのが怖くなってしまう。 恋人同士のキスが唇を合わせるだけじゃないことくらいは、いくら私でも知っているけれど、だからって、実際どうするのかなんて・・・。 「教えてやるよ。相手がオレなら、恥ずかしくないだろ?オレを練習台にすればいい」 練習台って・・・。 相手が誰だって、恥ずかしいものは恥ずかしい。だって、こんな年だけど、ファーストキスなんだよ? 蒼人を拒む腕の力もそろそろ限界。かなりアルコールが回っているのか、頭の回転も鈍くて、なかな返事をすることが出来ない。 「他のヤツと練習する?」 蒼人は一変して不敵な笑みを浮かべた。
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