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『さっき志穂さんに、サラも行くって返事した』
「え？」
『俺たちのことは、言わなきゃバレないことだろ？あんまり志穂さんの心を刺激しないほうがいい』
「・・・う、うん」
そう言われると、何も言えなかった。志穂さんの精神状態はとても不安定で、旦那様との関係以外のことで刺激を与えるべきじゃない。
私とあんなことになっても、蒼人が心配するのは結局志穂さん。
もちろん、私だって志穂さんは大好きだし、心も健康で居て欲しい。
だけど、私の心は？
それは誰が守ってくれるの？
そう思ったけど、言葉には出さなかった。
蒼人が守りたいのは志穂さんだから。
私を守ってくれる人は、どこか別の場所に居るのだろうか。
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