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「サラちゃん、イケメン課長さんとのディナーはどうなったの?」
なんて、屈託なく課長の話題を口にした志穂さん。
「そ、それがまだ誘ってもらってないんです。冗談だったのかもしれません」
アハハとキマリ悪く笑った私。
相変わらず無関心な表情の蒼人。
「キレイになったから、課長さんも緊張しちゃってるのね。これで誘ってきたら、相当期待しちゃってイイんじゃない?」
「あはは、それは無いと思います」
食事中、私の恋の行方を心配していろいろとアドバイスをくれる志穂さん。
自分を抱いた男が、他の女性に触れられることが気になる私。
自分が抱いた女が他の男性の話題で楽しそうにしているのに気にする様子も無い蒼人。
無かったことにしたい。
蒼人はそう思っているのかもしれない。
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