235人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
お店は、いかにも高級そうなお寿司屋さんだった。
コートを脱ぐと、課長がそれをお店の隅のクローゼットに掛けてくれた。
紳士だな・・・
なんて、相変わらず夢の中の私に
「今日もホントに可愛らしいね。君を誘いたい男性もたくさん居るだろうに、僕なんかが独り占めして申し訳なかったかなぁ」
なんて、褒めてくれる。
「誘ってくれる人なんて居ません」
照れて熱くなる頬を両手で隠して、私は課長の隣に座った。
「何か嫌いな食べ物とかある?」
「いいえ。何でも食べます」
「それは良かった」
そう確認すると、課長は「じゃあ大将、おまかせで」と注文した。
最初のコメントを投稿しよう!