重ねる罪3

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お店は、いかにも高級そうなお寿司屋さんだった。 コートを脱ぐと、課長がそれをお店の隅のクローゼットに掛けてくれた。 紳士だな・・・ なんて、相変わらず夢の中の私に 「今日もホントに可愛らしいね。君を誘いたい男性もたくさん居るだろうに、僕なんかが独り占めして申し訳なかったかなぁ」 なんて、褒めてくれる。 「誘ってくれる人なんて居ません」 照れて熱くなる頬を両手で隠して、私は課長の隣に座った。 「何か嫌いな食べ物とかある?」 「いいえ。何でも食べます」 「それは良かった」 そう確認すると、課長は「じゃあ大将、おまかせで」と注文した。
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