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それからは、仕事の話だけだった。具体的に私に求められる業務内容とか、一人暮らしになった場合の手当てとか。
愛とか恋とか、そんな話題も一切無くて。お酒を楽しむなんて気分にはなれなかった。
だけど、心の中に生まれた仕事への意欲をハッキリと感じている。頑張れば認めてくれる人が居る。
もっともっと、認めて貰える仕事がしたい。
期待に応えたい。
そして、課長の説明を聞いているうちに、周りのお客さんが次々と席を立ち始める。
あ・・・
あんなに楽しみにしていた課長とのディナーがもう終わる。
自分の変化に浮かれて、期待ばかり膨らんでいたけれど、結局は現実ってこんなものかな。
「そろそろ出ようか」
何のどんでん返しも無く、課長が終了の声をかけた。
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