裏切り2

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「ねぇ。蒼人ぉ」 志穂さんが蒼人の隣に座り、向かいのソファーに私が一人座る。 何故だろう。今日の二人の距離は妙に近い。 気のせいじゃない。 だって、いつもは志穂さんは私の隣に座って、蒼人が一人で座るのに・・・。 私、余裕だったはずなのに、どうしてこんなに心をかき乱されてるんだろう。 蒼人の膝の上に、志穂さんのしなやかな手が乗せられる。 そしてゆっくりと膝を撫でた。 「・・・」 二人だけの会話が続いているけれど、私はその会話を聞く余裕すらない。 私は志穂さんの手の動きから目が離せないでいる。 そしてそれは、膝から徐々に太股のほうへ・・・。 やめて・・・ 近寄らないでよ・・・ 触らないでよ・・・ 蒼人は・・・ 蒼人は私のことを好きなんだから!
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