裏切り2

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ガタッ 我慢しきれなくて、衝動的に立ち上がってしまった私。 「痛っ!」 不用意に足をテーブルにぶつけてしまった。 「大丈夫・・・?」 二人が驚いてこちらを見上げる。 し、しまった・・・。 瞬間、我に返った私。 無意識の行動だから、この後自分がどうしたらいいのか分からない。 「ご、ごめんなさい。大丈夫。仕事のことで連絡入れないといけないのに、忘れてて。今思い出しちゃって。ちょっと電話掛けてきます」 とにかく一旦席を外そう。 私は咄嗟に嘘をついてバックを握り締め、急いで部屋を出て玄関へ向かった。 私のバカ。何やってるの。 触り方が、いつもよりも生々しく感じられただけじゃない。 それに、考えてみれば蒼人は私のものじゃないんだから、とやかく言う権利も無い。 落ち着こう・・・ 私は壁にもたれ掛り、大きく一つ深呼吸をした。
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