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「そうよね。サラちゃんはつい最近までイケメン課長さんが好きだったんだもんね。そんな簡単に『はい次』なんて、そんな子じゃないわよね」
「・・・」
何も・・・言えなかった。
事実、私はつい先日まで課長に恋してた。
まだ、完全に忘れたかどうか、自分でもわからない。
でも・・・
「じゃ、電話終わったらキッチンに来てね。夕食の準備手伝って欲しいから」
「わかりました・・・」
それでも・・・
あなたの行動は許せない。
笑顔で手を上げた彼女に、笑顔で手を振ったけれど、心の中ではそんなことを考えていた。
結婚しているのに、他の男性にベタベタと触れるなんて。旦那様が知ったらどう思うだろう。
それだけじゃない。あなたがそんなだから、蒼人だって長期間あなたを忘れられなかったんじゃない。
その容姿でその振る舞いは・・・
罪だ。
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