ホントの気持ち

34/37
215人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「私、志穂さんには言わなかったけど、蒼人と体の関係がありました」 「・・・」 志穂さんは何も言わないけれど、眉間のシワを深くした。 以前の私なら、怯んで逃げ出してしまっていただろう。 だけど、私はもう負けない。 「志穂さんと蒼人が関係を持ってるって知った今でも・・・私、蒼人が好きなんです」 「・・・」 更に深くなった眉間のシワ。 見たことも無いような険しい表情を見せた彼女。 言った。 遂に言ってしまった。 もう、言い放った言葉を消すことはできない。 私も目をそらすことなく、志穂さんを見た。 「無駄でもいい。『好き』って伝えるって決めたんです!」 全て言い切った私は、志穂さんに頭を下げた。 この人から許可を得る必要は無いけれど、意思が固いことを伝えたかった。 止めても無駄だってことを。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!