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「ううん。ごめん。会えない日もあるんだと思ったら、急に寂しくなっちゃった」
実際、じゃれて遊んでいただけなのに泣いてしまうなんて蒼人に申し訳なくて、私は半泣きのまま蒼人を振り返る。
「はぁ・・・なんだよ」
大きなため息と、呆れたような声。
休日にせっかく二人で居るのに、私のせいでテンション下げたから機嫌を損ねたようだ。
「ごめん・・・」
私は更に悲しくなって、小さな声で謝る。
肩を抱いていただけの手を、今度はしっかりと前に回して、今度は両手で抱きすくめた。
「もう、一緒に住んじまおうか・・・」
「え・・・」
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