エピローグ

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私たちは、あれから二度目の夏を迎えていた。 「このドレス可愛くない?」 「そんな露出の多いのはダメだろ」 「この季節にこの程度の露出は当たり前だよ」 「ダメだって言ったらダメだ」 「だって、これ気に入っちゃったんだもん」 こんなやり取りは日常茶飯事。二年経った今でも、蒼人のヤキモキ妬きは変わらない。 ちょっと面倒だと思うことも無くはないけれど、私もいまだにそれを嬉しく感じていた。 今週末、阿部さんと柳本さんの結婚式に蒼人と一緒に列席する。そのために夏用のパーティードレスを買いに来たのだ。 まさかあのまま二人がゴールインするなんて・・・。でも、きっかけ作りに一役買った私もホントに嬉しい。 挙式も披露宴も本当に楽しみだ。 結局、蒼人の意見は却下して、私の気に入ったドレスを買った。 蒼人は家に帰るまでブツブツと文句を言い続けた。 「ちょっとパソコン借りるね」 私は家に帰ってもブツブツと不満を言う蒼人を放置してパソコンを開いた。 きちんとシャットダウンしていなかたのだろう。立ち上げた画面には写真が添付されたメールが開かれていた。 FROM:HAYATO この、時折送られてくるメールの送り主は蒼人の学生時代からの友人。 そして志穂さんの弟でもあった。
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