新校舎のトイレ

3/4
前へ
/4ページ
次へ
用務員のおじさんは、内心ビックリしたものの点検見廻りという自分の仕事をしなきゃという思いから、恐る恐る扉を開けてトイレの中を懐中電灯で照らし周りを見渡したそうだ。鏡付き洗面所に窓が1つ、小便用便器が3つ・個室が4つ。先程のオレンジ色のようなものは、そこには無かった。そして水音は奥から二番目の個室から聞こえる。用務員のおじさんは何も無い事を確認したことでホッとして、直ぐ様水音の原因を調べようと、その個室の前まで行ってみた。すると、ビューと風が―。用務員のおじさんは窓の方に懐中電灯を向け視線を向けたが!窓はきちんと閉まっていたそうだ。流石に、この時は恐怖を感じたそうです。更に、突然!洗面所の蛇口から物凄い勢いで水が出て、あっという間に用務員のおじさんの足元まで水に浸ってしまったそうで、恐怖で動けなく立ち竦んでいると今度は、ポツンと何か冷たいものが用務員のおじさんの頭に落ちて来たんだって。それもポツン ポツン ポツンと何度も。恐る恐る今度は天井に視線をやると天井の一部が水溜まりのように。そこから水滴が垂れていた。 用務員のおじさんはこの時、背筋が凍る程の恐怖に襲われたそうです。トイレの上は、屋上になっていて構造上ここに水道管は通っていない事を知っていたから。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加