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今、目の前で起きている事が全く理解出来ない―。
すぐ目の前の個室の中から、黒い人間の手のようなものが真っ直ぐに用務員のおじさんの方へと伸びて来た!
用務員のおじさんは、腰が抜けてしまった―。
でも、必死でその場から逃げようと水浸しのトイレの床を這う。
恐怖のあまり声も出ない―。
懐中電灯も落としてしまい‼‼‼‼
辺りは一瞬にして真っ暗な闇に包まれた―。
この時―。用務員のおじさんは強烈な何かが腐ったような悪臭がしたと言う‼ そして何者かに足をギュッと掴まれた…。
それに何者かが言った…。
『ぼ・く・の・足・・・ど・こ・・・』
用務員のおじさんは、初めての恐怖体験の余り、そこで意識を失ってしまったそうです。
翌朝、一番初めに出勤した先生が用務員室に用務員のおじさんが居ない事を心配して校舎の中を探したところ‼‼
用務員のおじさんは新校舎の【屋上の入り口前に】倒れて居たんだって
そのまま、救急車で病院に運ばれた用務員のおじさんは原因不明の高熱に三日間程魘された―。
それどころか―。用務員のおじさんの足には、大きな痣のようなものが出来て!次第に凍傷のような症状になり…手術の術もなく、そのまま両足は腐り落ちたんだって―
数ヶ月入院し無事退院出来たものの…仕事復帰は難しく、そのまま用務員のおじさんは二度と小学校に顔を出す事もなく、辞職されたそうです―
『学校が怖い―』
そう言ったそうです。後日、奥さんが用務員のおじさんの変わりに挨拶・荷物を取りに来迎されたそうです。
奥さんの話では、
『不自由はありますが、主人は元気にやってます。ただ…あんなに好きだった小学校が【怖い…】言うんですよ…時々』
一度だけ―――――。
『あの校舎のどこかに―――アノコの足が埋められてる――――きっと探してるんだ―――』って言ってたそうです
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