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「人間じゃないなら、貴方は妖怪ですか?」
「溶解?ボクは溶けないよ?」
「そんな活字でしか分からないようなボケは止めて下さい…」
ようかい、って…あぁ、鬼とか狐の方の妖怪かな?
そういうの、ボクは実際に見た事ないから居ないと思っていたけど…
「えっと、ボクは妖怪じゃないよ。椛ちゃんも違うでしょ?」
「いや、私は妖怪ですけど…」
「そ、そうなの!?」
あれ、妖怪って居ないはずだよね?けど椛ちゃんは…あれ?
そうだ、確かこういう場合は確か…
「もしかして、椛ちゃんって…厨二病、なの?」
「そういうのじゃないって…私は本当に妖怪、白狼天狗です」
「…いぬ?」
「狼です!」
「はわわ、ごめんなさい!」
狼の妖怪、なんだ…
なんか、カッコいいなぁ…
「それで、貴方は妖怪じゃないなら、何なんですか?」
「ん~と、よく人間からは『神様』って呼ばれてるよ」
「え?あぁ、また…」
椛ちゃんは、ボクが神様だって事をすぐに信じてくれたみたい。『また』ってのはどういう事か分からないけど…
「えっと…濁河さん、でしたよね?」
「うん、レイって呼んでいいよ」
「あ、はい。じゃ…レイは何の神様なんですか?」
「ん~とね…ボクは…んみゃ、眠い…」
「…起きてください!」
「ふみゃ!?」
椛ちゃんが、ボクのほっぺたをギューって摘んで…うにゃ~!痛いよ~!
「起きましたか?」
「うん、なんとか…」
「…とりあえず、私達の詰め所に行きましょう。どうせ、いろいろと説明しないといけない事がありますから」
「分かったよ~」
詰め所、って所に行くのか~…
ゆっくり寝れる所だといいなぁ…
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