第1章 今日も眠いね…

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「人間じゃないなら、貴方は妖怪ですか?」 「溶解?ボクは溶けないよ?」 「そんな活字でしか分からないようなボケは止めて下さい…」 ようかい、って…あぁ、鬼とか狐の方の妖怪かな? そういうの、ボクは実際に見た事ないから居ないと思っていたけど… 「えっと、ボクは妖怪じゃないよ。椛ちゃんも違うでしょ?」 「いや、私は妖怪ですけど…」 「そ、そうなの!?」 あれ、妖怪って居ないはずだよね?けど椛ちゃんは…あれ? そうだ、確かこういう場合は確か… 「もしかして、椛ちゃんって…厨二病、なの?」 「そういうのじゃないって…私は本当に妖怪、白狼天狗です」 「…いぬ?」 「狼です!」 「はわわ、ごめんなさい!」 狼の妖怪、なんだ… なんか、カッコいいなぁ… 「それで、貴方は妖怪じゃないなら、何なんですか?」 「ん~と、よく人間からは『神様』って呼ばれてるよ」 「え?あぁ、また…」 椛ちゃんは、ボクが神様だって事をすぐに信じてくれたみたい。『また』ってのはどういう事か分からないけど… 「えっと…濁河さん、でしたよね?」 「うん、レイって呼んでいいよ」 「あ、はい。じゃ…レイは何の神様なんですか?」 「ん~とね…ボクは…んみゃ、眠い…」 「…起きてください!」 「ふみゃ!?」 椛ちゃんが、ボクのほっぺたをギューって摘んで…うにゃ~!痛いよ~! 「起きましたか?」 「うん、なんとか…」 「…とりあえず、私達の詰め所に行きましょう。どうせ、いろいろと説明しないといけない事がありますから」 「分かったよ~」 詰め所、って所に行くのか~… ゆっくり寝れる所だといいなぁ…
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