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「…何を言ってるかよく分かりませんね。レイ、もう一度言ってくれませんか?」
「え?えっと、ボクは女の子だよ…?」
「…嘘ですよね?」
なんだか、椛ちゃんはボクが女の子って知ってかなり驚いてるみたいだよ。
まぁ、仕方ないかな?ボクって使うのは普通は男の子だし、ボクは髪が短くて、それに見た目は人間の子供みたいだし…女の子かどうか分かりにくいんだよね~…
「椛ちゃん、嘘じゃないよ?」
「そんな…まさか…コレがボクっ娘…?」
「なにそれ?」
「あ、いえ。なんでもないですよ?」
椛ちゃんが言ってるボクっ娘…?ってのはよく分からないけど、とりあえずボクが女の子ってのは納得してくれたみたい。
「そういえば、まだレイの事について詳しく訊いていませんでしたね。詰め所に着くまで、いろいろ訊いてもいいですか?」
「うん、いいよ~!」
「…レイって、本当に可愛いですよね。特に笑顔が」
「えっ…?そ、そうかな…?」
突然、椛ちゃんがボクの頭を撫でながらそんな事を言ってきた。
そうやって言われた事なかったから…なんだか恥ずかしいな~…
「そうですよ。レイって、いわゆる癒し系な子ですね」
「癒し系…?どういう事かな?」
「あ~、とにかく可愛いって事ですよ。ふふ、いいですねー…」
今度は、椛ちゃんが人差し指でボクのほっぺたを突っつく。
「むぅ~…ボクの事を訊くんじゃなかったの?」
「あ、すっかり忘れてました…」
「ダメだよ?ただでさえ、『予想より話の展開が遅い。あとレイちゃん可愛い』って作者さんが悩んでいるんだから…」
「レイ、そういうメタ発言は止めておきましょうね?」
…あれ?ボクはなんでこんな事を言ってるんだろ?
「わ、わかったよ!」
「よし…それじゃレイの事を聞かせてくださいね?」
「うん!」
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