転機は突然に

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「それじゃあ、ユキさんで……それで何で専属なんですか?普通に生活するなら、専属は必要ない気がするんですが。」 確かに必要ない。私は大抵のことは一人で出来るし、家事をするためにメイドさんが必要なら専属にする必要はない……まぁ働いているなら別なんだろうけど。 「専属の理由ですか?それは学園の伝統何ですけど……。」 伝統か~……伝統?学園の? 「あの……もしかして転校するんですか?」 「お屋敷に引っ越すのですから、転校になりますね。」 そりゃそうか、家を引っ越すんだから学校も変わるよね。 「それじゃあ、手続きとかしなくちゃね……学校とバイト先と……」 「手続きなら先ほど全て終了しました。」 「えっ?」 「ですから、お嬢様方の学校には連絡済みです。バイト先には先ほど他のメイドから確認の電話がありましたし、役所など公的機関や電気・ガスなども処理済みです。」 あら手際がいい……じゃなくて! 「本人が知らないところで勝手に……って本人確認とかどうなって……」 「旦那様から委任状を頂きましたので……。」 「あのオヤジ……委任状書く前に娘に連絡いれろよ!!」 「お姉ちゃん、言葉が汚いよ……。」 アヤメに言われて我にかえって反省した。……まだまだだなぁ。
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