転機は突然に

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居間に行くと朝食が用意されていた。 今朝のメニューは、ご飯にお吸い物、焼き魚に漬物……少ない気がするが朝食ならこんなものだろう。 私が定位置につくとアヤメも座り、食事を食べ始める。 「いただきます。」 「いただきます。……そういえば、お父さん達から手紙来てたよ(パクパク)」 そう言いながらご飯を食べ始める。……食べる前に言おうよ。 「本当?もう読んだ?(モグモグ)」 「まだだよ~…お姉ちゃん帰ってきたら読もうかと思って(カリカリ)」 こういう所が我が妹ながら可愛いと思う。 「そうなの?気にしなくていいのに(ズズズズ~)」 「……とりあえず食べちゃおうか。」 流石にお吸い物をすすりながら応えたら気にし始めたか。 「そうね……久しぶりの手紙が朝食に負けるのね。」 「朝食 大事!」 「かたことやめなさい(--;)」 「はぁい」 久しぶり、確かにここ一年位連絡がなかった。 便りが無いのは元気な証拠と気にしてなかったが、手紙が来ると少しほっとする。 両親は「一攫千金じゃ~!」と言いながら世界中を旅している……何をやっているかわからないが、生活が苦しいのでいい加減にしてほしいところだ。 そして、ふと思い出した。 「まぁ、その朝食が明日から無いんだけどねwww」 「ふ~ん……ん?」 そう言うと流石に食事していた手が止まる。しばらく理解できないという顔で時間が止まる。 「いや~計算ミスで貯蓄の食材無くなっちゃった……テヘペロ」 ……はずしたかな? 「はい~~!?」 理解出来たみたい……テヘペロのツッコミ無しか。
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