転機は突然に

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「いやいや、まだ塩があるはずだから大丈夫。」 真似されて悔しかったのと、醤油がない絶望を振り切る感じに話す。 「とりあえず、片付けして山に入ろうか。」 お願い、もう少しツッコンで……涙が出そうだ。 とりあえず、涙をこらえ明るく前向きにいこう。 「そうね、山菜とか木の実ならあるし、川に行けば魚がいるし、なんだったら森で熊でもいいし♪」 「……今熊って言った?」 「?えぇ言ったけど………あっイノシシの方が良かったらそっちにするけど?」 春だから、どっちも出歩いていて割りと捕まえやすいのだ。 「いや、そういう問題じゃなくて……ちょっと聞いていい?」 なにやら真剣な眼差しで聞いてくる。 「何かしら?」 「1週間前に久しぶりにお肉食べたけど……何の肉?買ってきた肉だよね?」 言えない。 「………さて、そろそろ行きましょうか(イソイソ)」 私は逃げ出した。 そもそもこの家に肉を買うお金はない。 熊やイノシシだから言えないんじゃない。そもそも先週までかなり寒かったので動物達はあまり外にいなかった。 仕方がないから、冬眠中のヘ○やらカ○ルやらを……。 「ちょっ!お姉ちゃん!?答えてよ!!」 後ろで何か……言ってないね♪
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