転機は突然に

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「行ってきまーす。(ガラガラ)」 足早に玄関に行き、素早くドアを引いた。 「待って!まだ話し終わって無い!」 何か聞こえるが……気のせいだろう。 「………いらっしゃいませ……どちら様?」 びっくりした。 ドアを開けたら、女性が立っていた。いや、立っていただけなら、そこまで驚かないが、メイド服を着ていて、人形のように整った顔、瞳はエメラルドのような(見たこと無いが)碧、髪は腰近くまであり透き通るような銀色、背は160㎝位だが痩せてもなく太っているわけでもない。スリーサイズも……パッと見だか理想的な健康体……。 「おはようございます。」 「お、おはようございます。」 「貴女がレン様ですね?」 「……は、はいそうですけど。」 「アヤメ様はどちらに?」 「お姉ちゃん、ナイフ忘れて……お客さん?(キラッ)」 「………(フルフル)」 山用のサバイバルナイフが鋭く光る。 「……アヤメ、ナイフしまいなさい。」 「えっ?あっ!(カクシカクシ)」 「……あ、アヤメ様ですね?(ガクガク)」 「はい、そうですけど……ナイフは山に行くときに使うだけですからね?」 あくまで山用である。 「赤いシミがついてる気が……」 「山用です!」 あくまで山用です……まあたまに食料確保で使うときもあるけど。
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