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「あんなバイト引き受けるんじゃたかったよ」思い出を振り払うかのように頭を大きく振ってこれからの事を考える。
「それにしても、階段ばかり在るなこの街は」俺はため息と共に不満をぶつけていた。
「えーと下から4番目の家だろう」独り言をつぶやきながらも、肩で息をする。
やがて小さな門柱に山具と表札があるアルミの扉が見えて来た。しかし、何処にもベルらしきものはなく只階段が続いていた。
「まだ階段を登るのかよー……」
うんざりしながら思わずつぶやく俺がいた。
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