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「雅美姫か。
どうぞ、入って来ていいよ。
特に急ぎの用をしていた訳ではないんだ」
雅美がドアを開けると、祐輔は椅子から立ち上がり机の上に広げていた書物を本棚に片付け始めました。
「叔父様、お仕事をしていたのなら続けてください。
私も特に用事があった訳ではないんです」
雅美が申し訳なさそうな顔をしているので、祐輔は優しく微笑みかけます。
「実は僕もそろそろ休憩にしたいと思っていたんで丁度良かったよ。
姫さえ良かったら、散歩に付き合ってもらえないかな」
雅美は、にっこりと満面の笑みを浮かべました。
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