異国の地

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Y市は人口が多いことでも有名で、市でありながら市域を更に行政区で分けています。 主に住宅地域として開発されてきた内陸側に対し、祐輔の住む沿岸地域はその昔幕末の開港後に外国人居留区だった場所であり、今でも異国色の強い建造物が多く残されている観光名所として、訪れる人の多い街です。 また、古い街並みが大事にされる一方で、若年層もターゲットにした新しい街作りにより夜も灯りが消えることのない未来都市があることも特色です。 祐輔達のマンションは丘の上に位置し、坂を下ると直ぐに海が広がっている為、海沿いに発達した商業地域のイルミネーションが眺められ、取り分け夜景が美しい場所でもありました。 祐輔達はそんな自宅近隣の、異国情緒を味わうことができる石畳みをのんびりと散策しています。
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