338人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
私が向かったのは、とある一軒家。
私にも、ある意味関わりが強い人物の身内が住む家だ。
ここでの行動と結果が、私の今後を左右する。
上手くいくかは分からない。
しかし、やらなければ現状は変わらないのだ。
ここで敗北に甘んじることを覚えてしまったら、私は一生涯負け組で終わることになるだろう。
そんなのは、いやだ。
私は最後まで勝利を掴もうとする人間でありたいのだ。
チャイムを鳴らす。
中から、人が出てくる。
私は小さく深呼吸をし、はっきりとした口調で言い放った。
「はじめまして。あなたの息子さんの被害者です」
最初のコメントを投稿しよう!