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私はとりあえず殺害の件は伏せつつ、ゆかりについて話を始めた。
私が店長に汚されたことをネタに脅されているという内容を強調して。
彼女が脅迫すら厭わない人間だと知れば、いくら子供といえども楽観視はできないだろう。
彼女なら、大人が信じる話し方というのも心得ているだろうしね。
いつ矛先が、この両親に向くか分からない。
そんな状況では、この二人も考えるだろう。
ゆかりを何とかしなくてはならないと。
そう、私は思っていた。
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