ゆかりと公平

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「なるほど……そんな子が……」 思った通り、両親は深刻そうな表情で顔を見合わせる。 「私と一緒に、その子を何とかして欲しいんです。いかがですか?」 私の問いかけに、両親は暫く躊躇した後、うなずいた。 よし、これでいい。 これで、私は大人の味方を得た。 大人を前にすれば、子供は無力だ。 私達は、しょせん社会的弱者なのだ。 大人が本気で私達を排除しようとすれば、ひとたまりもない。 勝利を確信した私は、心の中でガッツポーズをとっていた。
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