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「わかった……君に協力しよう」
両親から、正式に支援の言葉がでる。
これでいい。
これで、私の復讐は成り立った。
勝利を確信し、ほくそ笑む。
まさかゆかりは、自分に攻撃がくるなんて思っていないだろう。
窮鼠、猫を噛む。
追い詰められれば、なんだってできるのだ。
そう、私が店長を殺したみたいにね。
「では、君に見て欲しいものがあるんだ」
不意にそう言って、店長の父親が立ち上がる。
何だろう、いったい。
ゆかりを何とかする秘策が、もう思いついたとでも言うのだろうか。
そんな私の疑問をよそに、父親がゆっくりと奥に続く扉を開ける。
「え?」
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