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その日から、私はゆかりのオモチャになった。
子供ながらの無邪気な〝遊び〟は、私にとってあまりにも苦痛なものだった。
裸にされて、近くの空き地を犬のように走らされたこともあった。
思いのままに、ストレスや欲望のはけ口にされたこともあった。
周りに気づかれないギリギリで、閉鎖空間の中で私はみんなのペットにされた。
いつまで続くのか、救いはあるのか。
私には、分からない。
店長に呼び出されて蹂躙されていた方が、まだマシだったとすら思えるような日々だった。
しかし、そんな生活にも、いずれ変化が訪れる。
――きっかけは、鷹取公平だった。
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