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「ダメだよー玲亜ちゃん。私を貶めようなんてひどーい。あはっ」
目の前にいたのは、件のゆかり。
え? これはいったい……
疑問が頭をもたげた瞬間、両脇からガッシリと身体を掴まれる。
店長の両親だ。
「私ね、あなたを試してたの。もし私が隙を見せたら、あなたはどんな行動をとるかなって。それでも私の玩具でいてくれるかなって」
そう言って、ゆかりは私の顔を覗き込む。
「結果は、ガッカリだったね。うーん、残念だわ。私はこーんなに玲亜ちゃんのことが大好きなのに」
ゆかりが舌なめずりをすると、両親が私の口を無理やりに指でこじ開ける。
そこにゆかりは、小さく可愛らしい舌を差し入れ、私の逃げ回る舌を追いかけて、絡ませ、蹂躙する。
噛み切ってやろうと力を込めるも、店長の両親の力に勝てるわけがない。
暖かい感触と共に、クチュクチュという水音が響く。
私は、いつの間にか涙を流していた。
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