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私は、完全にゆかりに遊ばれていたのだ。
やはり私は、オモチャのままだった。
しかも、ゆかりが思うように動く滑稽なオモチャだ。
「ふふっ、たっぷりオシオキしてあげなきゃね」
そう言ってゆかりが、私のシャツのボタンに手をかける。
ああ、また私は汚されるんだ。
何も変わらない。何も変えられない。
ああ、誰か。神様でも悪魔でもいい。
私に力をください。
このクソ女に一矢報いるだけの力を。
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