ゆかりと公平

21/29

338人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
私は、完全にゆかりに遊ばれていたのだ。 やはり私は、オモチャのままだった。 しかも、ゆかりが思うように動く滑稽なオモチャだ。 「ふふっ、たっぷりオシオキしてあげなきゃね」 そう言ってゆかりが、私のシャツのボタンに手をかける。 ああ、また私は汚されるんだ。 何も変わらない。何も変えられない。 ああ、誰か。神様でも悪魔でもいい。 私に力をください。 このクソ女に一矢報いるだけの力を。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

338人が本棚に入れています
本棚に追加