ゆかりと公平

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私も花になり、甘い香りを漂わせる。 ゆかりより魅力的な花になれば、それでいい。 たとえそれが叶わなくとも、ゆかりに対抗できる蜂を味方につければいいのだ。 女には、女にしか無い武器がある。 男を、時には同じ女をも惑わす劇薬を持っているのだ。 私は負けない。 幸せな生活を送っているあの女を、絶対に許すわけにはいかないのだ。
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