ゆかりと公平

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目を開き、私を組み敷く男の顔を覗き込む。 ゆかりに騙され、私に騙され、それでもなお自らを過信しているこの男。 まずはこいつを、私の物にする。 私はこいつに所有されながら、手綱を引くのだ。 私は小さく笑みを作り、男に口付けをする。 そう、これは契約。 監禁されたままで傍観する、素敵なシアター。 せいぜい楽しませてよね? あなたの命が尽きるまで。
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