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私が彼女に握られている秘密は、店長に汚され、それを殺害したこと。
そしてその罪を、他者に押しつけたことだ。
このことがバレれば、いくら私が子供と言えど、動機が店長の犯罪行為にあったとしても、タダでは済まないだろう。
それを握られている以上、私は彼女に逆らうことはできない。
そう、誰でもそう思うだろう。
逆に言えば、それを覆すことができれば何手か先んじ得る。
そうすれば、ゆかりに一矢報いることができるだろう。
そのためには、まず協力者が必要だ。
自由に動ける今のうちに……。
私は、とある人物の許へ向かっていた。
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