終わりの始まり

6/10
前へ
/136ページ
次へ
「おはようございますキール。今日も寝坊ですね」 悪気の無い笑顔を見せるノイシュタッド。 「おう、ヒーローはいつでも遅れて登場するからな」 キールはウインクをしながら親指を立てる。 「朝寝坊するヒーローなんて聞いたことないわ。早く席について、みんなで朝食を食べましょう」 栗毛色のポニーテールを揺らして、ユナが後から入ってくる。僕たちよりも2つ年上の先輩で、朝になると朝食を作りに来てくれる。それも修行のうちなんだとか。学校では火属性魔法を選択してる、キールの直接の先輩だ。 キールとユナも席につく。 「それじゃあ…いただきまーす!」 待ちに待った食事にありつけた…その時
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加