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「ちょっ、ちょっと待ってください!敵?敵って誰ですか?戦争は僕たちが産まれた15年前に終わったし、一番近い隣のサン・リ国は同盟国ですよ?」
ノイシュタッドは頭を抱え、うろたえている。キールは机を両手でバン!と叩き、勢いよく立ち上がった。
「サン・リ国なわけないだろ!!俺の生まれ故郷だぞ?王国騎士団もある、平和な国だ!」
「す、すいません。そんなつもりじゃ…」
「何が起きてるのかわからないわ…まずは状況を確認しないと。訓練通り、みんなで学校へ急…ちょっ、ちょっとキール!?」
「俺、見てくる」
言葉より早く、キールが走り出す!
「ダメ!ほんっっとにもう、あの子は!」
ユナもキールを追って走り出す。僕とノイシュタッドも慌ててついて行く。
玄関前まで走ると、すぐ外でユナがキールの肩を掴み、空を見上げ立ち尽くしていた。僕とノイシュタッドも外に出て空を見上げる。
「なにあれ…ウソでしょ!?」
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