第一章

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「大丈夫か?」 一時限目が終わり、休み時間中に帰って来た。 そして、チャイムが鳴って、席についた時に後ろの席の人から声を掛けられた。 「うん…大丈夫」 誰だと思ったけど、すぐにわかった。 名札見たから。 ムードメーカー的存在の大谷くん。 後ろの席だから、前の席のオレがいない事に気付いたのか。 「鈴木がいなかった時の数学。ノート写すか?」 優しい…! ジーンッと来てしまった。 優しさになれていないオレみたいな奴は、優しくされると調子に乗り出すからあまり優しくしない方が、いい事をお勧めしたいが、今だけは優しさに身を任せます。
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