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ゆめのひと
眠りの中の夢には
ちぎれることのない空
そこへきっと君なら
ちいさな雲を浮かべて……
どこまでも続く道の
姿を現さない空気
けれどきっと君なら
走り出し、風に変える
もうなにも
こわくないよ
しずかに めをあけてごらんよ
「いこうよ」って
こえかけして
みんなで ひとつになりたい
はぐれずに
夢なら肌身、はなさずに
同じ香りに逢わせてあげよう
たとえ今、分からなくても
いつか心強さに変わる
ねえ、こえが
きこえるかい?
すくむほどの しじまにも
まけるなよって
ゆめがいうよ
みんなで みみをすまそう
みぎへ、ひだりへ
この先に見えるはずの
七色に帯びた世界を
確かめに行こう 一緒になって
みんなで あそこまで行こう
あそこに立とう
ゆめまで たどりつきたい
ゆめまで たどりついてね
たとえいま、まよっていても
なにかを さがしにゆこうとする
きみは
うつくしい いさましい
ゆめのひと
(2013.03.11)
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