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思い出の1ページ
もうすぐ思い出になる
君のすべて
ただ手をふって
手をふってる、すきに
背伸びして見つけた
大切な感情
僕と大好きな人とが
けつまずかずに済んだ日
思わず耳打ちしたくなるような
そんな一日、そんな日があった
ページをひとつ
またひとつ
笑顔だらけじゃなかったのは
苦しみまでも
理解しようと思っていたから
「元気でね」って
たった5文字の言葉でも
声に出しては言えなかったよ
声に出したらそこで
表紙が固く
閉ざされるような気がしたから
未来の肌ざわりには
スベスベしたものや
中にはトゲトゲしい
トラップさえ混ざる
優しさばかりじゃ
怪我を負うかもしれない
おそるおそる近づいて
のぞきこんでも欲しいな
なんにもない世界でも
願えば願うほど
新しい道は敷かれてゆくし
水たまりだって出来る
不器用な人だと
足、取られちゃうかな?
でもそれでもいいじゃん、って
わらい飛ばせる君が
うれしかった
もうすぐ思い出になる
君のすべて
ただ手をふって
手をふってる、すきに
まるで 嘘、みたい…
冗談みたいに
ページをひとつ
またひとつ
最後に挟んだピースサイン
「元気だよ」って
君ならきっと
いつでも言ってくれる気がした
(2013.04.15)
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